非常食試食体験給食

2021年3月8日 12時49分
全校

今日、川之江・新宮地域では、ほとんどの人が初めての「非常食試食体験」として、救急カレーを食べました!

 

本校の給食放送では、以下のように紹介されました。

『まもなく、平成23年3月11日に起こった東日本大震災から、10年が経とうとしています。マグニチュード9.0という巨大な地震が起こり、大津波が東北地方の太平洋沿岸を中心に襲い、非常に多くの方の尊い命を奪いました。さらに福島第一原子力発電所の事故の影響で、今も避難生活をしいられている人がたくさんいます。

地震が起こったのは金曜日の午後2時46)分でした。給食室では午後の洗い物が一段落していた時間)です。もし地震が、火を使って調理している最中だったり、配っている時間に起きていたりしたらどうなっていたでしょうか。震災直後は、広い地域で停電が起こり、食品工場の生産がストップしました。またガソリンなどの燃料が不足したり、道路が通行止めになったりして、食べ物を運ぶことができなくなりました。そのため給食がしばらくできなかったり、パンと牛乳の簡単な給食にしなければならないときもあったそうです。また、スーパーなどに買い物に行っても、品物の棚が空になっていたときもあったそうです。

給食で温かいご飯や煮物、汁物が作れなくなったとき、こうした料理が体にとって必要であるだけでなく、心も温めてくれていたことに気づきました。またヨーグルトや納豆など、いつもは普通に食べていたものがお店からなくなったとき、こうした食べ物がどんなに毎日の生活を豊かにしてくれていたのかを実感することもできました。

ところで、みなさんは「ありがとう」の反対の言葉は何だと思いますか?世界中の方から敬愛されたマザー・テレサという人は、「あたりまえ」と答えたそうです。「ありがとう」には、もともと「あることが難しく貴重なもの」という意味があるそうです。普段の暮らしができなくなったとき、今あたりまえにある多くのことが、本当に「ありがたく」思えてくるものです。毎日、学校で先生や友だちと一緒に勉強や運動ができること、そしていろいろな食べ物がそろった、温かい給食がいただけること。東日本大震災から10年目を迎え、もう一度、身の回りにある「あたりまえ」のことに目を向けてみましょう。あらためてその「ありがたさ」を感じてみましょう。そして、きちんと「ありがとう」が言える人になりたいですね。

今日は、非常食試食体験給食です。非常食の「救給カレー」を味わってみてください。』

 

 

 最初は、どんなものかとドキドキしながら食べた人が多いと思いますが、今回は調理室の方であたためてくださっていたこともあり、おいしく、食べやすいと感じたのではないでしょうか

年に1回、自然災害や防災について考える、良い機会になりました

ご家庭でも、救急カレーの感想を聞いてみてくださいね